ここが変だよ Substack
デザイナー視点で見た「もったいない改善点」
こんにちは、ムラサメです。
今この記事を見ているプラットフォームサービス Substack は、ここ数年で急成長を続けています。
ニュースレターサービスとして始まりながら、
ブログ
SNS
コミュニティ
サブスクリプション
クリエイターエコノミー
これらを統合した独自のプラットフォームへ進化しました。
実際に使ってみると、思想は素晴らしい。
現在存在するクリエイタープラットフォームの中でも、最も未来を感じるサービスの1つだと思えます。
でも1ヶ月、日本のUI/UXデザイナーとして触れてみて、強く感じることがありした。
それは、良いプロダクトなのに、理解しにくいこと。
もしSubstackが日本市場を本気で攻略するなら、改善すべきポイントは少なくありませんね。
ではUI/UXデザイナーの視点から、スマホ版・PC版それぞれの課題と改善案を整理してみます。
1. スマホ版で改善できること
1-1. そもそも何のアプリなのか分かりにくい
Substackを初めて開くと、Notesフィードがメインにあり、初心者からすると、「SNS? X(エックス) と同じ感じ?」と思ってしまいますよね?
プロダクトサービスを作る側は機能を理解しています。
しかしユーザーは理解していません。
このギャップが最初の離脱ポイントになりますね。
もし私なら初回起動時に、
読む
発信する
収益化する
という3つの目的から選択する形とします。
ユーザーは機能ではなく、目的で動くからです。
1-2. Notesの価値が伝わっていない
Substackが最も力を入れている機能のひとつがNotes。
ところが日本語圏では、
投稿
記事
Notes
の違いが分かりにくい。
実際、多くの人が「Notesって何?」という状態です。
これは機能の問題ではなく、ラベリングの問題。
投稿作成時に、
Notes(短文)
Article(記事)
Newsletter(配信)
を明確に分けるだけでも理解度は大きく変わります。
ユーザーの頭の中に、「X(エックス)の投稿」「noteの記事」という既存の認知モデルを作ることが重要です。
1-3. 興味ある発信者を探しにくい
日本人はテーマから探す傾向があります。
例えば、
デザイン
AI
副業
マーケティング
ライフスタイル
などですね。
一方、現在のSubstackはフォロー関係や推薦アルゴリズムが中心です。
海外では機能しているようですが、日本市場では「興味あるテーマを探す」体験の方が重要です。
私ならホーム画面に、「カテゴリー探索」や「記事一覧 (絞り込み検索付き)」を大きく配置します。
実際問題、最終的に辿り着きたい記事への導線が無さすぎではないですか?
発見性は成長のエンジンです。
1-4. 分析機能が中途半端
現在の分析画面では、
登録者数
フォロワー数
収益
などが確認できます。
しかし本当に知りたいのはそこではありません。
発信者が知りたいのは、「なぜ伸びたのか?」です。
例えば、
Notes経由で登録が増えた
AI記事の登録率が高い
デザイン記事の読了率が高い …etc
数字を並べるのではなく、意味を翻訳する。
今後のクリエイターツールには、この視点が不可欠だと思います。
2. PC版で改善できること
2-1. ダッシュボードが複雑
PC版は恐らく徐々に機能が増えたことで、全体構造が少し複雑になっています。
慣れれば問題ありませんが、初心者は迷います。
優れたプロダクトほど、「どこに何があるか」を考えなくて済みます。
例えば、
作成
分析
読者
収益
設定
このように整理できれば、理解コストは大幅に下がりますね。
2-2. PublicationとProfileの違いが難しい
これは日本人にとって特に分かりにくいポイントではないでしょうか?
Substackには、個人として発信する概念と、メディアとして発信する概念が共存しています。facebook pageに少し似ていて、設計としては合理的。
しかしユーザーから見ると、「今どっちを編集しているのか」が分かりにくい。
画面上部に「個人 / メディア」の切り替えを置くだけでも混乱は減るはずです。
2-3. 日本語タイポグラフィが最適化されていない
これは note と比較できるので、気づく方も多いのではないでしょうか?
Substackは英語圏発のサービスです。
そのため、
行間
文字サイズ
段落間隔
が英語には最適でも、日本語には少し窮屈に感じます。
日本語は漢字・ひらがな・カタカナが混在するため、英語よりも視覚密度が高いからですね。
長文を快適に読ませるなら、余白設計のローカライズは必須です。
2-4. エディタの発見性
現在のエディタは非常に高機能です。
ただし、初心者は機能の存在に気づきにくいのではないでしょうか?
これは機能不足ではなく、発見性不足。
例えばブロック追加時に、
テキスト
画像 / 動画
音声
引用
CTA
有料誘導
これらを視覚的に表示するだけでも学習コストは下がります。
こちらもnoteで書かれてる方は特にそう感じるのではないでしょうか?
優れたUIは説明しません。見れば分かります。
3. 私なら最優先で改善する3つ
もし私がSubstackを改善するなら、最初に取り組むのは次の3つ。
① Notes,Article の再設計
「Notes は Substack版 X(エックス) で、本命はArticle / Substack版note です」
ということを誰でも理解できる状態にする。
② 日本語向け発見機能の強化
人ではなくテーマから探せる体験を作る。
③ AIによる行動提案
数字を見せるのではなく、次にやるべきことを教えてくれる。
その他 気になる箇所
細かい点を挙げていくと、まだまだあります。
▼リンク作成が上手くない
Substack記事リンク作成時、形状を5種から選択できるのですが…
👇️ 01.大サイズ
👇️ 02.中サイズ
👇️ 03.小サイズ
👇️ 04.デフォルト
5種目は文字リンクのため割愛。
大中小はPC/スマホでの見え方が残念な上に、デフォルトではサムネイルも見えません。そのため私は、サムネイル画像にリンクを付ける方法としました。
この方法はサムネにタイトルなどの情報が載ってないと伝わりづらくなります。
外部ページリンクも画像取得せず、文字リンクのみとなります。
▼目次が分かりづらい
文章内に正しく見出しを作成すると、PC版では画面左に自動生成され、クリックで目次詳細が表示されます。
ただし、スマホ版では自動で作成されません。
スマホでも有効な目次は、手動で作成するしかありません。
▼コメントのリスタック
記事コメントをWebサイトからリスタックしようとするとURL文字列となってしまいます。記事コメントはSubstack本体でのコメントをリスタックする必要あり。
▼スマホ版Notesフィード
おすすめ/フォロワー 切り替えがロゴにあると初見で分かる人は、人間ではありません。
最後に
Substackの設計思想はとても優秀です。
メール、コンテンツ、コミュニティ、収益化。
本来なら別々だったものを、ひとつの体験に統合しています。
でも日本市場で見ると、最大の課題は機能不足ではなく 理解コストの高さ にあると感じてます。
良いプロダクトは機能が多いものではありません。
良いプロダクトとは、何をすれば良いかが自然に分かるもの。
Substackはすでに強力な基盤を持っています。
だからこそ今後の成長は、新機能の追加ではなく、認知負荷をどれだけ削減できるかによって大きく変わると予想してます。
お願いしますよ、Substack。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※不定期とはしてますが、現在毎週火・金曜 6時配信と仮設定してます。








本当、SubstackのUIは直感的でないなあとずっと思っています
ダッシュボードのどこで何を設定できるかわかりにくいし
ポスト、記事(article)、ニュースレター、メールなど、用語ももっとすっきりできんか? と思ったり
もうなんかITリテラシーと忍耐力あるユーザーだけ残るようにわざとふるいにかけてんの? と思ってしまうほどです笑
改善策に賛成!です😄
フォロワーと無料登録者の違いがメールで案内が来るかどうかだけだってこと、最近気づいたばかりです💦