やる気を増やすより、消さない方が難しい
「盛り上げるUI」より「傷つけないUI」の方が、人を変える
デザイン業界では、「やる気を上げるデザイン」の話は絶えません。
鮮やかな色
達成バッジ
ログインボーナス
各種通知
実際、効果はあります。
人は反応して、開いて、もう少し続けます。
でも、それを「やる気が増した」と言って良いのでしょうか?
通知を止めた瞬間、人は使わなくなる
英語学習アプリ。
毎日通知が来るから開いていた。
通知を切ったら、気づけば起動しなくなっていた。
よくある話です。
これは「やる気がなくなった」ではありませんよね?
人は最初から「少しだけ変わりたい」という火を持っています。
ただ、その火は驚くほど弱い。
難しそう。
どこを押せばいいか分からない。
失敗したら恥ずかしい。
自分には向いていない。
そんな小さな不安だけで、やる気は消えます。
通知は、やる気を「生んで」いたのではありません。
消えるのを一時的に防いでいただけです。
優れたデザインは、人を強くしない
「もっと派手に」「もっと目立つように」という要望を、これまで何度も受けてきました。
依頼の背景には決まって、「もっと使ってほしい」という願いがあります。
でも、そのアプローチは根本的に逆です。
興奮させることより、傷つけないこと。
迷わせない。
恥をかかせない。
失敗させない。
小さな成功を積ませる。
それだけで人は変わります。
人を強くするのではない。
弱いままでも、前に進める構造を作る。
それがデザインだと思ってます。
やる気のない日でも、前に進める
デザインの役割は、意欲に火をつけることではありません。
やる気がゼロの日でも、迷っている日でも、少し落ち込んでいる日でも、自然と次の一歩が踏み出せてしまう構造を作ることです。
派手さはない。
でも、その設計の中に、長く人を支える力がある。
消えそうな火を守るデザインは、人を鼓舞するデザインより、はるかに難しく、はるかに価値があります。
そういったデザインが、Substackにも反映されるように期待してます。
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